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2008年05月05日

そこに愛はあるのかい?

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『そこに愛はあるのかい?』

口下手な主人公が兄弟愛をテーマに奔走する『ひとつ屋根の下』の決め台詞。

愛かぁ・・・ 愛ねぇ・・・ やっぱ愛だよねぇ・・・

今頃、迷子のチビ助は愛情に包まれているだろうか?


円満解決の迷子犬の裏話を少しだけ・・・

いや、少しで済まない気もするけど(-"-;A




あの日、何故だか眠れずにいた。

『どうせ寝れないなら釣りに行こう。』
この時は大物が釣りやすいシーズンだった。

突然、思いついた私は深夜の琵琶湖を目指す。


15年ほど前、TVの影響で急激に大人の釣り人が増えた。

私はのんびりと釣りをするのが好きだったのだが、琵琶湖は釣り人で溢れ、まさに釣り掘り状態。

マナーの悪化も目立ち出し、ゴミは捨てられ、釣り禁止になる漁港が増えた。

モラル的な暗黙のルールも崩壊しだす。

子供が投げてるポイントを、ウェーダーを履いた大人が平気で入る。


大人げない大人を見るのは嫌なもんだ。


何だかバス釣り自体がつまらなくなり、あんまり行かなくなった。

それでもたまに行ってたが、久しぶりのバス釣り。

しかも、一人で釣りに行く事は私には珍しい事だった。

ランタンを焚いて、ポイントを目指す。



その時・・・カサカサと後ろから音がした。


何かと振り返ると、そこに子犬が居た。

最初は猫かと思ったが、クンクンと鳴いて犬だと分かった。


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『お前、どっから来たんや?』

そっと手を伸ばすと、擦り寄って来た。

そして、私の足元から離れない。


迷子か? 捨て犬か? 田舎だから放し飼いか?
頭の中でぐるぐると色んな事が巡る。

周りに民家は殆どないし・・・

夜中だし・・・


・・・正直、困った。


とりあえず、釣りをしながら考える。

『ハァ、どうしたものか・・・』

ちなみに子犬の事を考えながら、三投目で48センチが釣れた。


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やっぱ、元釣り少年の腕は鈍っちゃいないねw


そうこうしてる間に、子犬は足の隙間に入って眠ってしまった。

一人ぼっちで、不安だったのだろうか?
安心して眠る子犬を見て、僕は動けなくなってしまった。



こりゃ困ったな・・・

私は聖者のような人間ではないし、面倒な事は嫌いだし。

子犬でなければ、あまり気にしてなかったかもしれない。

いっそ、どこかに走り去って欲しい気もした。



その時、不意にカラスが頭上の木で鳴いた。

すぐそこに国道もあるし、ここには置いておけない。


・・・とりあえず連れて帰ろう。




私が子犬を拾うのは二匹目だ。


一匹目は高校生の時。

同じく深夜、バイクで遊びに行く途中に拾ってしまった。

深夜の道路をヨチヨチ歩いてるんだもん。

危なくて、ほっとけなかった。


その時も一週間ほどで飼い主を見つける事ができたのだが、その時はあまり歓迎されなかった。


『きっと喜んでくれるだろう』と勝手に想像していたのだが・・・


飼い主家に連れて行くと、お礼の一言どころか一瞬、嫌そうな顔をされ、『良かったら貰ってくれない?』とまで言われた。


そこで産まれた子犬の一匹だったそうだが、あまりに無責任に感じて、その人に文句を言ったのを覚えている。




『そこに愛はあるのかい?』

飼い主を探すことが、すべてHappy endでない事を僕は知っている・・・。

でも、やはり飼い主を探してやろう・・・。


僕は子犬を助手席に乗せてやった。


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急に連れて帰ったので、アールはさぞかし迷惑だっただろう。

子犬はアールのベットで、スヤスヤと眠りについた。

ベットを取られたアールはゲージの中に避難した。


幸いあまり問題なさそうだ。


『ちょっと我慢したってな』

僕はアールの頭を撫でて眠りについたのです。


翌朝、母親に叩き起こされた。

起きてからでええやん・・おかん・・・

説明するのも面倒だったので、『迷子や!』と叫んで再び眠りについた・・・



再び目覚めると、滋賀の保険所と警察に連絡した。


警察では引き取る気がないならば、正式に受理できないと言われた。

引き取る気がない場合、警察もすぐに保険所に引き渡す事になるのだ。


まぁ、それは仕方ないだろう。


しかし、それでは飼い主が交番に届けても照会しようがないということになる。

自分には現実的に飼えない。

子犬を飼う環境もないし、基本、犬は一匹が私の主義だ。


なんとか里親候補を見つけなければ・・・


DSC_9428.jpg




保険所も届けたが、該当する届けはないとの事。

詳しく調べると、滋賀の保険所は積極的に子犬の譲渡を行ってる。

毎回すごい倍率だそうで、少し安心した。

捨てる神あれば、拾う神あり・・・
譲渡の日は家族連れで賑わうそうだ。


滋賀 平成20年度 譲渡会予定

京都 平成20年度 譲渡会予定


休日に家族でペットショップやブリーダーを訪れる人達って素敵だと思うが、こういう所を訪れる家族はもっと素敵だと思う。

そして、いつか私もそんな家族を作れたらといいなと思う・・・


子犬だし、仮に保険所に行っても大丈夫では?と思い聞いてみたが、結構子犬は病気になって死んでしまうそうだ・・・。

やはり、引き取り手はこちらで探さないと・・・

なんとか飼い主も探しだそう。


とりあえず、このブログで告知して、何人かのお散歩仲間さんに連絡した。

おかんも知り合いに聞いてくれている。

『飼い主が見つかったら返す条件で、飼ってくれる人』

幸いにも、飼っても良いよって人が三人もみつかった。


正式に一番早く返事をくれた人を優先しようと思っていたので、他は丁重にお断りを入れた。


その方のご主人さんは当初反対していたそうだが、事情を聞いてOKしてくれたそうだ。

どんな人かという不安も多少あったが、家族会議まで開いてくれたそうだし、まず大丈夫だろう。

犬を飼うのは初めてだそうだが、きっと可愛がってもらえると確信した。

そこには愛はあるだろう・・・


今度の日曜日に、取りあえず会うことになった。

ちと寂しいが、一安心。


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晴れて正式に警察に取得物の手続きができたので、どこの交番からの届けでも照会可能になった。

後から飼い主が見つかり、所有権で里親さんとトラブル事も防ぎたいしね。

保護先が情が移って、飼い主とモメるケースも少なくないだろう。

里親さんに渡す時に簡単な書類を作ろうと思う。



警察で聞いてみたら、あんまり迷子犬の問い合わせは少ないそうだ。

という事は、犬を保護して警察に届けてみたものの、保険所行きが可愛そうと引き取るケースは飼い主の元に返る可能性は極めて低い事になる。


私の方から保険所にも届けを出したので、こちらに連絡がくるようになっているが、迷子の飼い主が探しても見つからないケースだって多いような気がするなぁ・・・

照会のシステム上の問題もあるし。


ちなみに保険所に飼い主が見つかった旨のメールを送ったが、未だ返事が無い。

人的ミスだって100%無いとは言えないと思う。


好きでやってる訳じゃないだろうに。

でも誰かがやらねばならない仕事だってある。

人的ミスがあったとしても誰も責めれない。

仕事とはいえ、僕だったら逃げ出しているだろうから・・・



さて、これで手続き上は完璧だろう・・・多分。


あとは迷子の張り紙を作った。

保護付近の大きなホームセンターと動物病院など、数回所に貼らせてもらう。

保護場所付近で釣り人や、近くの民家ビラをもってを回った。


『ここまでしたんだから、元の飼い主が見つからなかっても納得できる。』

半分、探すというよりは里親に渡す大義名分が欲しかったのかも知れない・・・


迷子犬の幸せを考える事も大事だが、迷子の飼い主の気持ちも察してあげなければならないと思う。


善意で保護されてしまったが為に、探しても再び会えない飼い主もたくさん居るのだろうから・・・


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そんな時、初老の女性が通りがかった。

張り紙を見せながら聞いてみたが、微妙な反応で知らないと言う。

私『もし探している人が居たならば、私が預かってますから』


そう言って去ろうとすると・・・

初老の女性『一週間前にうちも犬が居なくなったんやわ』


私『え!!じゃあ、この犬じゃないですか?』

再び写真を見せる。

初老の女性『こんなに大きくない・・・一ヶ月くらいやもん』

私『大きくないですよ! ちょうどそれ位の子犬ですよ?!』


手を使って大きさを表す。


初老の女性『・・・・』


じっ〜っと写真を眺めてる。


私『青いハーネス付けて無かったですか?』


初老の女性『さぁ・・どうやったやろ・・・』


私『・・・・』


初老の女性『・・・・』


私『保険所と警察には届けましたか?』


初老の女性『・・・・さぁ・・・どうやろ・・・探してるんやけど・・・』


私『・・・』


私は確信していた・・・

きっと迷子の飼い主はこの人だと。

そう思うと、急にバカらしくなってきた。


でも、この人が悪いんじゃない・・・

きっと知らないんだ・・・


犬を飼うという事、迷子の犬がどうなるかという事、どうやって探せばいいかって事。

今後、高齢化社会で一人暮らしのお年寄りも益々増えていく。
寂しいから犬や猫を飼うケースも大いに考えられる。


僕らはインターネットで何でも調べられけど、高齢者はどうしていいか解らないだろう。

周りがもっとサポートしてあげなければならいと思う。


隣人の顔も知らないといわれる現代社会では、それすら難しい事なのでしょうかねぇ・・・


先日、TVである一人暮らしのおばぁさんの暮らしを取り上げていた。

少ない年金で、ほんとに死ねと言っているようなものだ。

そこに愛はないだろう・・。


弱者にあたる犬猫の処分問題や虐待飼育も大事だが、そういう社会的弱者にも愛を与えて欲しい・・・


えらそうに言ってみたものの、結局、何もしない、何も出来ない自分にも落ち込んだりするのだが・・・




さて話は戻り、この飼い主であろう初老の女性に、あの迷子犬を返して良いものかどうか私は迷いだした・・・


里親の所にいった方が幸せなんじゃないだろうか?

この人に戻しても、また迷子になってしまうんじゃないか?


残念ながら私にその選択権は無い。


ただ、わざわざ犬を連れてきて、確認してもらったりすることはしないでおこうと思った。


『迷子になったら保険所と警察に連絡しなければいけませんよ。』


そう言い残して張り紙も返してもらった。


ちゃんと探せば見つかるようになってるんだから、私がワザワザ探すのはよそうと思った。


見つかる事を祈っていたのを、今度は見つからない事を祈る羽目になるとは。

そこに愛があれば探せるだろう・・・



もう、私にはどちらが良いのかなんて解らない。

やるべき事はやったので、あとは天命を待とう。


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そう思ってた次の日、警察から電話があり、飼い主が見つかった!


色々と話をして、ご自宅付近まで連れていってあげる事になった。

一見、厳ついおじさんだったが、子犬を見るとメロメロになって喜んでいた。


ちなみに初老の女性は、どうもこの人の母親だったらしい。

何でも工場で産まれた子犬を貰って来て、次の日に居なくなってしまったそうだ。

母親と離れて寂しかったんだろう。

裏の扉が開いていて逃げてしまったらしく、次の日に警察には届けてたそうだ。

保険所は2週間猶予があると思っていたらしく、しかも現場からは遠いので後回しにしていたそうな。

今のシステムを知らないんだろうな・・・


犬小屋を買ってきたら、肝心の犬が居なかったらしい。

琵琶湖の葦原を探しまくったらしく、子犬が来るという事で、楽しみにしていた親戚にもボロクソに責められたらしい(苦笑)


何度もお礼を言われ、ケーキも頂いた。

『ヨチヨチ歩きの子犬でも、意外と遠くへ行くもんです。きっと、母親探して外に出てしまったんでしょうね。車も多いし、カラスもいるし、今度は注意してあげてくださいね。』

『それと保険所は2週間も待ってくれる所は少ないですから、一番に連絡してください。こういう迷子札を付けておくと良いですよ。』

『それにコイツはヤンチャですから、しっかり躾したほうがいいですよ。あとは、うーんと可愛がってあげてください!』

僕はチビ助を撫でながらおじさんに伝えた。


おじさんは頭を下げながら、真新しいリードにチビ助を繋ぐ。


恐縮するおじさんの顔はとっても笑顔だった。


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私はその時、本当に良かったと思えた。

『そこに愛はあるのかい?』

わざわざ聞かなくても、おじさん達の笑顔が物語っているだろう・・・


元気でな! 迷子のチビ助!


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ニックネーム かんちゃん at 23:59 | TrackBack(0) | 飼い主のつぶやき・・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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